google-site-verification=R_jtdEiy7NgMzitT_4Fix0HsbE7mmAahgT3eLxLDCj4 店には銀聯マークが貼ってあったのに銀聯カードが使えなかったんだけど・・・なぜ?! | 一人中国旅行・出張でも困らないための・上海出張渡旅鳥による役立つメモ帳

【体験談】中国で銀聯カード(ぎんれんカード)が使えないことなんてあるの?!なぜ? 使えなかった店舗

支払い・カード・現地通貨

中国旅行・出張へ行くなら、持っていくカードはVISAやMaster cardよりも「銀聯カード」ですよね。使えるところが多い。これが何より重要!

・・・ですが、日本でクレジットカード付帯の銀聯カードを発行して準備万端。実際に、現地中国で銀聯カードを使おうとしたら、「使えなかったんだけど! 店舗には銀聯カードのマークが貼ってあるのに・・・なんで?!」

こういう経験をされた方もおられるかと思います。自分もありました。

ではなぜそのようなことがあるのか?

中国で店舗を経営している中国人(友人)に聞いてみたり、決済時に渡されるレシートに記載されている決済情報を中国で発行された銀聯カードの場合と違いがあるかなど、調べてみました。

似て非なる2つの銀聯カード・・・これがややこしい

日本発行の銀聯カードと、中国発行(本家)の銀聯カードの取り扱いには多少違いがあるんです。

百聞は一見にしかず、実際カードを見ることにします。(自分の実物のカードです)

銀聯カード

この2つのカードには同じ「銀聯/ UnionPay」の決済ブランドマークがついています。

①左が中国発行の銀聯カード
②右が日本発行の銀聯カード

この2つのカード、パット見は似たようなものですよね・・・。

が本家中国、メガバンクの中国建設銀行が発行するキャッシュカード兼、銀聯デビットカード

が日本のMUFG(三菱UFJグループ)が発行する、銀聯カード(クレジットカード)

日本発行の銀聯カードでは使えないところも・・・

店舗には銀聯カードのマークがあり、決済の際に店員にカードを渡すと・・・。

店員はカードの表面に中国の銀行名が入っていないと見ると、すかさずカードを裏返して確認します。「これは外卡(外国発行のカードの意味)でしょ?外卡は使えないよ」と言われます。

見た目には同じ銀聯カードでも、実質的な種別が違うようで、②の日本発行の銀聯カードは中国の店舗などで使いえない場合があります。ほんと戸惑いますよね。「何で使えないんだ?!」・・・っと。それが普通です。

実際に店側で取り扱いに違いがあるのか?

日本発行の銀聯カードが使える知り合いの店で事情を聞いてみると・・・。

中国国内発行の銀聯カードと外国発行の銀聯カードでは、店側がカード会社に支払う手数料などに違いがあるようです。なので使える店でも、店側としては避けたいというのが本音のようです。

日本発行の銀聯カードを中国で使ったレシートを見てみると

では次に、決済の明細を確認して、どのような扱いなのか、種別などが違うのか、見てみることに・・・

上海にある、日本のコンビニエンス ストアー、ローソン(罗森)で、日本発行の銀聯カードを使った際に受け取ったレシートを見てみると・・・

明細

このレシートは、ANA銀聯カード(三井住友カード発行)を使って決済したものです。

发卡行(カード発行銀行/会社)は日本三井住友卡公司になっています。カード発行会社がしっかり出ています。

これ以外に、例えば全家(ファミリーマート)などのレシートを見ると、发卡行(ISSUER)の欄にはすべて「金卡中心」とありました。「中心」はセンターという意味なので、「金融カードセンター」の意味ですかね~。

ちなみに、中国発行の銀聯カードを使うと、发卡行欄はそのカードの銀行名が印字されることが多いので、やはりこのことからも、外国発行のカードとして識別されていると思われます。

これだけでは、はっきりとはわかりませんが・・・。

そして、銀聯マークのある店舗でも、外国発行の銀聯カードが使えないことは、QRコード決済普及以後、より高まっている気がします。

では、どこなら日本発行の銀聯カードは使えるの?・・っと思いますよね。

日本発行の銀聯カードが使える場所(体験談)

上海出張滞在時に、銀聯カード日常的に決済をしていた具体的な場所をあげてみます。

実際に使えた(決済出来た)場所

  • 家乐福(フランス資本のスーパーカルフール・外資)
  • 全家(ファミリーマート・外資)
  • 罗森(ローソン・外資)
  • 联华超市(上海中に無数にある黄色い看板のスーパー・国有系)

などです。

全家 ファミマ

外国人客が多い家乐福(外資系スーパー)や、多くのホテルなどは外国人客も多く、VISAカードでも決済できます。その際には、ANA VISA カードを使ていました

反対に銀聯マークがあるのに決済できなかった場所

銀聯のマークがあったのに使えなかったのは、中国系大手コンビニエンスストアの「好德」です。

外国人客の利用が少ないような店舗は、使えないことが多いかもしれません。

あと、日本人が多く利用する古北地区の日本料理屋さん。使えないところが結構あります。予想外でした(汗)。昔は使えた記憶があるのに、最近使えないところもあります。

日本人の多く利用する所なら使えると思っていたんですが・・・。中国発行の銀聯カードは使えるので、店が駐在日本人向けだからですかね~。

中国に住む日本人はどうしているの?

では、中国に居住する日本人はどうしているの?困るのでは?・・・っと思いますよね。

当然ですが外国人でもビザがあれば、中国で銀行口座が開設できるため、ほぼ全員中国発行の銀聯カードを所持しているはずです。そのため、このように困ることはありません。

反対に言えば、中国発行の銀聯カードがないと、現代中国社会では不便で仕方がありません。スマートフォンでのQRコード決済が全盛とはいえ、その決済にも銀聯カードと紐づけて使う仕様だったりするためです。

次回は上海交通カードがiPhoneにバーチャルカードとして搭載できるようになったので、日本発行の銀聯カードで中国の銀聯カードと同じようにチャージできるのか?というのを書きたいと思います。不慣れな海外旅行者にとって、交通系カードほど便利なアイテムはありませんよね。使えるととても便利ですから。

現金(人民元)が必要な場合は・・・

旅行などで困ると思われるのが、ホテル周りにあるローカルな店舗や中国系のコンビニエンス ストアーで買い物をしたいと思う時ですね。「好德」など。わざわざ遠くにある日本発行の銀聯カードが使える店舗まで行くなんて面倒ですから。

そのような場合に備え、日本発行のVISAデビットカードを使い、現地にある銀行ATMで現金(人民元)を引き出すことをおススメいたします。

これについては別に書いておりますので、ご覧いただければ幸いです。

ちなみに買い物の際には、VISAカードが使えるところは少ないですが、中国のメガバンクのATMであれば、「VISA PLUS」に対応しているので、日本発行のVISAデビットカード人民元を引き出すことができます

最小金額は試したことはありませんが、タッチパネルを見ると100元ぐらいからボタンがあるので、かなり少額でも可能だと思います。(任意の額を入力することもできるので、お札の単位であれば100元以下でも可能かもしれません。)しかし、手数料もかかるので、少額の引き出しにいは注意が必要です。

まとめ

外国発行の銀聯カードは、外国人多い観光地であれば使えるところは多いと思います。あと、外資系の店舗や大型の店舗、チェーン店であれば使える可能性は高いです。

ただし、外国人が多く訪れる場所でも、日本人駐在員がよく来る店で(コスパの良い)日本料理店などは、意外と使えないところなどもあるので、ご注意ください。駐在員であれば、中国国内発行の銀聯カードを持っているので、外国人旅行者や出張者とは状況が少し違うためです。

あと、最近ANA銀聯カードが磁気ストライプからICカードへ更新されたので、今まで使えなかったところ(中国のコンビニ「好徳」など)で使えるようになったかなど、次回に調査したいと思っております。