google-site-verification=R_jtdEiy7NgMzitT_4Fix0HsbE7mmAahgT3eLxLDCj4 中国上海の現地銀行ATMで現地通貨の人民元を出すのに実際の手数料はどのくらい? | 一人中国旅行・出張でも困らないための・上海出張渡旅鳥による役立つメモ帳

【体験レポート】日本発行のデビットカードを使って中国上海の銀行ATMで人民元を出す手数料はどのくらい?

支払い・カード・現地通貨

出張の際、中国で現地通貨を調達する場合、昔は日本円(現金)を持って行き現地で両替していましたが、もともと使っていた住信SBIネット銀行キャッシュカードVISAデビットに対応したことから、さっそく切り替えこの数年来利用してきました。とても便利で大変満足していました。

そして新たに登場したANAマイレージクラブ /Sony Bank WALLETカード。ANAマイラーのANAファンとしては早速飛びつくように発行しました。

カード手元に届くと・・・1つの疑問が出てきます。

さて・・・2つのデビットカードのどちらを使えばいいか?

財布にあるこの2つのデビットカード・・・。ANAマイレージクラブ /Sony Bank WALLETと、もともと持っていたミライノ デビット(住信SBIネット銀のカード)。

「どちらを使おうか?」

海外ATMでの現地通貨引出した場合、「どちらの方がお得なのか?」というものです。

ANAマイレージクラブ /Sony Bank WALLET(長いので以下「ANA-SONYのカード」と略します)

ということで・・・

新たに発行したANA-SONYのカードの利用案内を見てみることに

説明を見るといろいろ書いてあります。結構複雑です(汗)。

円預金口座に、外貨預金口座、いろいろあるけど・・・

ANA-SONYのカードの特徴はSony Bankに各通貨ごとの外貨預金口座を開設し、日本円から外貨で預金することで現地ATMにて為替手数料等なしに外貨預金口座から直接現地通貨を引き出せるというものです。

一見すると「手数料がない?お得じゃない?!」・・・と思いますが、おいしい話にはなんとやらなので。これについてはまた別に書きたいと思います。

外貨預金口座ではなく日本円の普通預金口座で比べる理由

ということで、今まで使っていたミライノ デビットと条件を合わせ、日本円普通預金口座から海外のATMで現地通貨を引き出した場合の比較をすることにしました。

その理由の1つに、海外旅行で行く場合、タマにしか行かない国の外貨預金にしてしまうと、口座にお金が残った場合に再両替など面倒なので、多少の手数料等の違いであれば、そもそもが数万円までの少額なので、円預金からの引出しでいいのでは・・・という思いからです。

日頃から外貨預金をされている方であれば、こちらからの引出しがお得な場合もあるのでは・・・とも思っています。

それぞれの海外ATMの利用条件(現地通貨引き出し)を見ると

VISAデビットカードによる、海外ATMでの現地通貨引き出しのコストはどうなのか?それぞれの手数料等を見比べてみました。

ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET

手数料等(円貯金からの引出し):
海外ATMでの引出しの場合:①海外取引経費:引出金額の1.79%(税込み)+②ATM利用料220円(税込み)

ANA SONY VISA

ミライノ デビット(Visa)住信SBIネット銀行

手数料等:
海外ATMでの引出しの場合:引出金額に海外事務手数料2.50%(非課税)
(一部の海外のATMにおいては現地金融機関所定の使用料がかかる場合がある)

ミライノカード VISA

一見してわからない複雑なので・・・実際比べて比較することに。

海外にある現地銀行ATMから現地通貨を引出すため、日本側だけではなく、現地銀行のATM手数料などが発生するので、どうしても複雑になったり、手数料の計算をシンプルにするために、手数料のパーセンテージの中に現地手数料を込みにする場合など、日本側各銀行の手数料体系の方針の違いでどうしても、どちらがお得なのか?という比較の場合は分かりにくくなってしまいます。

実際に上海の中国建設銀行のATMで人民元を引き出してみると

現地ATMから人民元を引き出した際の条件

2019年10月に上海にある中国建設銀行のATMでほぼ同日同時刻に同金額1,500元を引き出した際のコストを見てみます!

ちなみに中国建設銀行は中国4大銀行(メガバンク)の1つで、大都市であればどこでも見つけることができると思います。

規模としては中国工商銀行に次ぐ2番目で、世界でも2番目です。最近は中国4大銀行が上位を独占していますから・・・中国での順位=世界の順位です。

中国人民元ー日本円(CNY-JPY)の為替レートを見ると

先ずはネットでその日の為替レートをチェック。

これでいくと・・・15.296が仲値レートです。

日付 終値
2019/10/1415.344
2019/10/13
2019/10/12
2019/10/1115.296
2019/10/1015.173

表中のレートは仲値であり、両替所などのボードにはの仲値を挟み「売りと買い」の2つの値段があります。この値段(レート)の間(スプレッド)が両替所や銀行の得る利ザヤ(稼ぎ)になります。

実際に銀行口座から引き落とされた金額はいくらか?

では、実際に中国上海にある中国建設銀行ATMで1500元づつを引出した際の為替レート、手数料などを比較していくことにします。

①ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETの場合

ANA SONY VISA 明細

スマートフォン上の「SONY Bank」アプリの画面です。下段の「9日の水曜日」は出発直前に関西空港ターミナル内にあるセブン銀行ATMで¥25,000円を入金したもので、上段は3日後の「12日の土曜日」中国到着後、中国建設銀行(CCB)ATMで中国人民元¥1,500元を引き出した際のものです。

¥25,000円から¥23,587円引き落としされているので、残金は¥1,413円でした。

利用明細書(手数料等)も見てみると・・・

為替レートが15.30なので先ほどのネットで調べた為替レート15.296とほぼ同じです。数字を丸めただけのように見えます。

現地ATMで¥1,500RMBを引き出した結果・・・
  1. ¥1,500RMB(現地通貨):¥22,957円(日本円)
  2. ATM手数料:¥220円、
  3. 海外取引経費:¥410円

日本の銀行口座から引き落とされていました。これら①~③を合計すると先ほどの¥23,587円と一致します。

海外取引経費については先に述べたように「引出金額の1.79%(税込み)」との記載がありますので、念のため計算しますと・・・「¥22,957円×1.79%=¥410.9303 ≒ 410円」です。

②ミライノ デビット Visa(住信SBIネット銀)の場合

住信SBI 明細

スマフォ上の「住信SBIネット銀行」アプリの画面です。下段の「10月9日」は出発直前に関西空港ターミナル内にあるセブン銀行ATMで¥25,000円を入金したもので、上段は3日後の「10月12日」中国到着後、中国建設銀行(CCB)ATMで中国人民元¥1,500元を引き出した際のものです。

利用明細書(手数料等)も見てみると・・・

為替レートは15.30なのでANA-SONYのカードの為替レートと同じです。

現地ATMで¥1,500RMBを引き出した結果・・・
  1. ¥1,500元(現地通貨):¥22,957円(日本円)
  2. 海外事務手数料:¥573円

日本の銀行口座から引き落とされていました。これら①~②を合計すると先ほどの¥23,530円と一致します。

2つのデビットカードで現地通貨引出しを比較した結果は・・・

中国上海にある中国建設銀行のATMでそれぞれ¥1,500元を引出した結果は

① ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET:¥23,587円
  • 為替レート:15.30(¥22,957円)
  • ATM手数料:¥220円(固定)
  • 海外取引経費:¥410円(1.79%)
  • 日本の口座残高:残り¥1,413円
② ミライノ デビット Visa(住信SBIネット銀):¥23,530円
  • 為替レート:15.30(¥22,957円)
  • 海外取引経費:¥573(2.5%)
  • 日本の口座残高:残り¥1,470円

比較は以上のようになりました。

結果、ミライノ デビット Visaの方が¥57円わずかですが)お得でした。

ほぼ、ほぼ変わりませんでした。この程度のコスト差であれば日頃自分にとって使い勝手のいい方を選べばいいレベルですよね。

引出金額により逆転も・・・

ANA-SONYのカードの方は海外取引経費は1.79%と、住信SBI(2.5%)に比べ低いですが、ATM手数料(220円)があるため、多くの金額を引き出す場合には海外取引経費の低さが有利になります。

一方、ミライノ デビット VisaのカードはATM手数料がないため引出金額が低めの場合は今回のように有利となります。

そこで・・・

引出し金額を1,500元から3,000元に引上げて計算すると・・・

  • ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET:¥46,942円
  • ミライノ デビット Visa(住信SBIネット銀): ¥47,048円

やはり逆転しました。

ちなみに逆転の分岐点は引出金額が2,000元を超える額となります。とう言うことは、1度で多くの額を引出せばいいのでは・・・・となりますよね?!

引出限度額が設定されているので一度の金額にはご注意を

しかし、1つ別の問題があります。中国のATMには日本のカード発行銀行とは別に引出限度額が設定されているようです。例えば中国建設銀行で1度に3,000元を超える額を引き出そうとするとエラーとなります。

まとめ・感想(現地ATMでの現地通貨引出しについて・・・)

中国上海のATM(中国建設銀行)では、一度に2,000元(日本円で3万円前後)までの引出しであれば住信SBIネット銀行発行の「ミライノデビットVISA」がお得になり、それ以上であれば「ANA-Sony Bank WALLET」のほうがお得になります。

しかし、海外ATMの限度額設定により上限があったり、手数料の差もそれほど大きくはないため、自分にとって利用しやすい方を利用するのがいいのではないでしょうか。