海外旅行などの際、便利な現地銀行ATMですが・・・時として、セキュリティーのためとても厄介な事態ともなる機械です。中国上海にいる際に実際に起こったトラブルについての体験談です。みなさんがこの様な事態に直面しなくとも済むよう、お役に立てればと思っております。
便利な海外ATMですが利用の際には十分注意が必要です
便利さの裏にはリスクも・・・
海外旅行の際、これからますます海外現地ATMで日本のデビットカードによる利用が増えると思います。とても便利ですから。その際気を付けないと思いがけない事態に遭遇する可能性があります。
たいていの場合便利な部分は大々的に宣伝されますが、トラブルなどのマイナスな事柄についてはあまり知る機会がありませんよね。
そのような失敗談について、みなさんに情報共有できればと思い書いております。
中国上海において起こった2つのATMトラブルエピソード
海外ATM利用でとても便利にはなりましたが、その一方で日本のATMと違う慣れないシステムにより一転ピンチを迎えることもあります。
そのようなことに少しでも合わないように、上海で起こった2つの出来事をもとに海外ATMにおいて現地通貨を引き出す際に気を付けることを書きたいと思います。
①日本と違う海外ATMの操作手順に注意が必要
日本のATMでは起こらないことなのですが。まず日本のATMでお金を下ろす手順から話すと・・・。
日本のATMでお金を下ろす際の手順
- まずATMにカードを入れます。
- 続いて暗証番号を押します。
- 必要な金額を入力します。
- まずカードと明細書が出てきますよね。それを取ると・・・。
- その後、取り忘れ防止のピー音とともに扉が開いてお金が出てきます。
一方、中国のATMでの手順はというと
- まずカードを入れます。
- 続いて暗証番号を押します。
- 必要な金額を入力します。
(ここまでは日本と同じです) - ここからが違います。先にお金が出てきて
- その後自分でタッチ画面にある「カードを取り出す」ボタンを押して、初めてカードが出てくるんです。
もう既にお察しの方もおられるでしょう~。「バカだなぁ~」と、おっしゃる通りなんです。
お金だけ機械の受け取り口から取り出し、そのままATMを後にしてしまったようです。
お勘定しようと思ったら財布にカードがないことに気づく・・・
そして、カードがないことに気づいたのは、レストランで友達とご飯を食べ、お勘定のときにお財布を開いたら・・・カードがないことに気づいたのです(汗)。
カードがどうなったかと言えば、一定時間が過ぎるとATM内に飲み込まれて保管されるようで、幸運にもカードを誰かに持っていかれることはなく助かりました。
もう既に夜だったので、中国人の友達にすぐさま電話してもらって、次の日に銀行の指示する支店にパスポートを持って取りに行きました。
日本の便利さに慣れ親しんでいるとこうなります(笑)。
皆さんも、海外ATMで出金の際にはお気をつけてください!
②ATMにカードが食べられた事件
中国上海にある中国農業銀行(農村にある銀行?・・・と感じるかもしれませんが中国4大メガバンクの1つです)のATMでの出来事です。
中国建設銀行(別の銀行)のデビットカード(銀行のキャッシュカード兼デビットカード)を使ってお金を下ろそうと思ったら、パスワードエラーでカードが出てこなくなりました。
「なんだ、お前が暗証番号間違っただけだろ!」と、おっしゃると思います。
まー。
それは、そうなんですが~。
ATMタッチパネル問題
中国のATMはメンテナンスが悪いのか、液晶タッチ画面の絵と感知がずれていることがままあります。
ATMの機械でよくあるのは日本メーカーのものなので、おそらくメンテナンスの問題ではと思うのですが。それもエンターを2度押ししたようになったのか、3度間違えるより前にカード出てこなくなったんです。
そして、その時中国人の友達が放った日本語が「え! 機械がカード食べた?!」だったのです(笑)。飲み込まれたらどうしようもありません、自分では取り出せませんから。
食べられたカードを救出するべく銀行へ連絡・・・
そこで友達に頼んで銀行に電話してもらいました。すると・・・
「IDを持って〇〇支店に来てください・・・」。
「外国人なので・・・どうすれば?」
「外国人の場合は・・・パスポートを身分証明書として口座開設した場合は、パスポートで」
「?!!」
「あのー。今、パスポート持ってないんですけど!。」
「パスポートがないと無理です。」
ま~そうですよね!当たり前です。
例えば赤の他人にそう易々とカードを渡されたら困りますから。
これは日本で発行されたデビットカードではなく、中国の銀行で発行されたキャッシュカード兼デビットカードでの話です。
旅行の際には安全対策に分散が大事
しかしです、中国発行のカードでもこのように大変なのに、もしこれが日本発行のデビットカードで、旅行中であればより大変だと思われます。
カードを返してもらおうにも、返す側の中国の銀行でおそらく本人確認ができませんから。これは至難の業です。その銀行が日本の銀行に連絡してくれるとは思えません(汗)。
もし自分がそのような場面に遭遇したら、おそらく日本の銀行に電話してカードの使用を止めるぐらいしかないと思います。
そして、そのあとの旅行をどう続けるか・・・いろいろ分散させとくなどの準備が必要だと思われます。
海外、特に中国では身分証明書であるパスポートは大切に
②の話の続きになりますが・・・
ところで、なぜ?!海外にいるのにパスポートがない?!・・・と、思うかもしれません。ごもっともです。はい。
その時、ちょ~~ど運悪く、ビザ(居留証)の切り替えでパスポート自体を担当当局に渡したばかり。
10日後ぐらいでないと戻らないのです。
「あらま~~あ。」といった感じです。なぜパスポート自体を渡さなければ?!とは、思うのですが仕方ないです。決まりなんですから(涙)。
これで10日ほどATMから現金を下ろすことができませんでした。VISAの手続きが終わり、パスポートが返ってきたその足で銀行へ行きカードを返してもらいました(笑)。
以上となります。皆さんも海外でなるべくトラブルに合わないよう、旅を楽しめるよう・・・気を付けください!