海外旅行・出張に行くと食事も楽しみであり、店を探すのもその一つだと思うのですが、または反対にその店探しが慣れない海外での億劫な事柄だったりもしますよね。あらかじめ日本と中国の飲食店の基本的な違い、注文とお勘定の方法などの状況がわかれば、回り道を減らすことができ、限られた時間を有効に使うことができますよね。
自分にあった飲食店を探したい!・・・という方へ。庶民派の大衆食堂から観光地の外灘の景色が一望できるレストランまで揃えていますので参考にしてみてください!
どの店を選べばいいかわからない!という方に
飲食店を選ぶ場合・・・「スタイル、人数、予算」から選ぶと思いますが、ここではせっかく中国に来ているので、基本的に中華料理店について書いていきます。
中国の中式のレストランはスタイルと価格などから大まかに3つぐらいに分けることができます。
- 庶民のための大衆食堂(店構えですぐわかります)カウンターで注文・先支払い後に着席
- 中級飲食店(4~6人ぐらいの向かい合わせの座席がある)後払い、着席後メニューを見て注文
- 高級飲食店(一等地や高級ホテル内などにあり、半分ぐらいは個室で大きな円卓)
では1つづつの特徴と利点などを書いていきます。
庶民派中華大衆食堂の特徴
特徴:とにかく安く食べることができます。入り口付近に注文カウンターがあり先払い方式。
利点は何といっても価格の安さ
ここの利点はとにかく安く食べることができるので、食費を押さえたい旅行の際にはおススメです。
ちなみに中国人から見た場合に激安というわけではなく、日本の物価から考えると安いといった感じですので、一般的な中国人の簡単に食べる食事代としては普通程度です。
例えばチャーハン(揚州炒飯)であれば9~12元ぐらいなので日本円で¥150~200円ほどです。
そして量は倍です。しかし、味は日本人から見れば当たりのメニューと外れのメニューがあるので、また別に書きたいと思います。
そして、1人で食べている人も多く、テークアウトも普通にできます。
日本人にとっての難しい点
入口付近にある注文台で注文する先払い方式なのですが、メニューは壁にある漢字のみで写真がないことです。そのために注文が最大の壁です。
中国語がほぼ話せなかった頃に使っていた手法を紹介します。別に書いておりますのでこちらをご覧ください。
もう1点、安いことはありがたいのですが・・・1皿の量が多く、日本人の欲する小鉢など品数のある定食のようなものがないことです。
庶民派食堂の量は日本の1.5~2倍なので注文にはご注意を
チャーハン1つで日本の2人前といった感じなので、せっかく旅行に来たから色々食べてみたいというときには向いていないことです。
味はさておき、とにかく安く腹を満たしたいという場合には強い味方となります。
2人前ぐらいあり、これだけでお腹いっぱいになってしまいます。
庶民派食堂では相席が当たり前
混雑時には相席でどんどん座ってきます。それが普通なので、相席が嫌であれば中級以上の飲食店に行くことをお勧めします。
中級飲食店の特徴
このレベルの店までは1人で食べてることは度々ありました。ただ、中国人で1人で食べている人はほとんど見かけません(笑)。2~4人程度の家族・友人たちと食べる感じです。
日本人の1~2人旅行にはここが一番おすすめです。価格もお手頃で店にもよりますが日本人が食べても美味しいと思えるレベルです。
中級飲食店の利点は注文が簡単
なにより注文が楽です。
店に入ると店員がいるので・・・人数を確認され、人数を答えると、席に案内してくれます。
メニュー(料理の写真がある場合も多い)を持ってきてくれるので、「これ。これ。・・・」と選んでいくと注文完了です。
写真があれば中国語を話せなくても困ることはありませんし、庶民派食堂より実に簡単です。
中国のレストランでの支払い方法(お勘定)
支払いは日本と違い食事後に店員を呼びます。すると、明細を持ってきてくれるので現金を渡すとレジに戻って清算しお釣りを持って戻って来てくれますので、それで支払い完了となります。
ちなみにチップの習慣はないため明細の金額を支払えば大丈夫です。
クレジットカードの場合は昔であればレジに一緒について行ってカードを通し決済します。最近はハンディータイプの決済端末を持ってきてテーブルでカードを通す店もあります。
ハンディータイプの場合時々、通信環境の問題なのか・・・決済が行き詰まるときがあるのでご注意ください。
中級飲食店の悩ましい点
基本的に数皿頼んでみんなで食べるスタイルが基本なので、1~2人の場合に困るのが・・・いろいろ食べてみたいのに、いっぱい頼むと食べきれない(汗)。
食べれる量だけ頼むと、せっかく豊富にあるメニューを楽しめない(涙)。
悩ましい問題ですよね・・・。
食べきれなくとも魔法の言葉「打包」があるので心配無用
「打包(ダーバオ)」とは持ち帰りの意味です。
店で食べないテークアウトも可能ですし、多く注文して残った料理を持ち帰ることも可能です。大きなピッチャーに入ったジュースを持ち帰えることも可能です(笑)。もちろんのことスープを持ち帰ることもできます。中国では普通にする習慣なので躊躇することもありません。
どちらの場合でも「打包(ダーバオ)」と言えば大丈夫です。
食べきれなかった料理を持ち帰りたい場合
プラスチックの容器が用意されているので、食事が終わったら店員を呼び、魔法の言葉・・・「打包」と言えば・・・「どれ?」と確認されるので、「これ、これ」と指定すれば、それにあった容器を持ってきてくれます。
このとき箸がなければジェスチャーでもいいので伝えれば箸も入れてくれます。
中の上レベルの店であれば、立派な袋に入れてくれるので、食べ残しを持って帰るようには見えません(笑)。
高級飲食店の特徴
あまり目立った看板もなく、入り口の門を入ってしばらく進むとエントランスがあるようなクラブハウス的な感じであったり、外資系高級ホテル内にあるレストランです。
個室には10人以上座れる円卓が置かれ、この上に10数皿の料理を並べみんなでご飯を食べる感じです。客層は仕事の会食、家族のお祝いなどっといった感じでしょうか。
この写真は上海にあるマリオットホテル内にあるレストランですが、個室の他に中央に座席スペースもあるので、2人でも周りを気にせず食事を楽しむことができると思います。
客層は富裕層の友人との食事といった感じです。
高級レストランはやはりおいしいの一言
味はというと・・・正直言って高級店になるほどおいしいです(笑)。
食材の良し悪しというより、味付けが繊細で日本人の味覚に合う感じがします。日本食は繊細な味付けなものが多いですから。
高級レストランは物価の安い中国でもやはり高い
やはり、問題は値段ですね。写真はお茶のメニューなのですが1ポット日本円で¥2,500円~5,500円ほどします。
まあ5名ぐらいで1ポットに何度もお湯を入れてくれるのであればそんなもんなんでしょうか?
さすがお茶の国ですね~。
せっかくなら思い出の残る外灘のレストランへ
やはり旅行で来たならば、思い出に残るところで食事をしたいと思いますよね。
それであれば、やはり一番の観光スポットでもあり、上海を代表する景色である外灘にあるレストランがオススメです。
客層は観光客やお客さんの接待用な感じです。仕事仲間の上海人に聞いても、観光地である外灘にはまずいきませんから、どうしても上海へ来た人向けになると思います。
観光であれば景色も料理と並ぶ大事な要素ですから。その点でここはオススメです!
テラスもあり真正面に団子を串刺しにしたような東方明珠電視塔、上海タワーなどの上海現代的ビル群の景色が見えて最高です!
ちなみに、この店は「羅斯福色戒餐廳」という店で、昔の栄華を伝えるような歴史的建築物の8階にあります。バーもあるので他でご飯を食べてお酒だけ飲みに来るのもいいかもしれませんね。
外灘には古い旧銀行などの西洋建築の歴史的建物が立ち並び、外からはわかりませんが、その建物群の中にレストランがいくつかあるので、色々調べて行くのも楽しいと思います。
料理はというと・・・西洋的な要素を取り入れ洗練された現代的中華料理や西洋料理などのレストランがあります。クラシックな西洋建築の中にあって昔から外国との窓口であった上海の栄華も感じることができるので、様々な点でもオススメできます。
以上となります。
ぜひ上海に行った際には、庶民派大衆食堂から高級レストランまで楽しんでみてください。中国の様々な場面に出会い、肌で中国の実際が垣間見れると思います。